土壁は、竹や細い木で下地をつくり、藁（ワラ）を入れて発酵させた土が原料です。

下地の内側と外側から押し込むように塗り、下地と一体化させ乾かしては塗りを繰り返し、最後に漆喰や色土を塗って仕上げます。
下地と一体化した土壁は、木組み工法ととても相性が良く丈夫で柔軟性のある壁になります。

土壁には「調湿性・蓄熱性・脱臭性・柔らかさ」等に優れています。

特に「調湿性」は自然素材のなかでも突出。室内の湿気が多い時は、土壁が湿気を吸収し、逆に乾燥している時には、蓄えている湿気を放出することで、室内の湿度を自動的に調整し、適度な湿度に近付ける働きをします。

また、蓄熱性に優れた土壁は、自然の熱エネルギーを蓄える働きもしていて、省エネにも有効です。
寒冷地以外の住まいには、最も適した素材と言えるでしょう。

GAKUの家づくりでは、竹・ワラ・漆喰ほか、多くの自然素材を用います。

自然素材には、生活空間を快適な状態に近づけようとする機能を持つものが多く、温度・湿度の変化におのずと作用します。自然素材は「呼吸する」と言われる所以です。

快適な状態から大きく離れると、素材に変化が表れます。その症状から、家の健康状態が分かります。素材の変化を感じとること、それは家を健康な状態に保つこと―家族の健康を守ることにもつながります。

ぬくもりのある空間は、子どもの情操教育にも効果的です。自然素材は、健康のバロメーターです。

GAKUの家づくりで使う木材は、無垢材（合板や集成材ではない、自然な状態の木材）を使います。

最大限「木材の地産地消」をめざして、地元 神奈川県の森の良質な杉やヒノキを中心に使っています。

地元の森で伐りだした木材は、その風土・環境のなかで何十年もかけて育った木です。家の柱や梁として家を支えるとき、やはりその風土に適応した木材が最適なのです。

木材は「天然乾燥」でゆっくり時間をかけて乾かし、色・艶・香りなど、木の良さを最大限に引き出したものを使用します。

また木材の地産地消を通じて、地元の森・山・自然環境を守りたい。
家づくりを始めるときに、柱や梁に使う木が、どんな森で育ってきたのか、施主さまを森へご案内しています。

ご希望により、木を木材にしていく過程も体験いただくこともできます。長い年月、家を支えていく木と親しんでいただきたい と願っています。

地元神奈川県を中心に、良質な檜・杉などの国産木材を、天然乾燥でゆっくり乾かしてから、GAKUでは木組み工法 で家づくりをしています。

日本には、先人たちによって受け継がれた木組みの技術があります。柱や梁を一本一本手で加工して適材適所に、木を組んで使います。
木組み工法は、柱や梁などの構造体が見え、デザイン性もあり＜用と美＞を兼ね備えた構造です。

また耐震性についても、実物大の建築物実験で確かな安全性が確認されています。
その確かさは、数百年残る日本の木組みの家の歴史も証明しています。